ヨハクの本棚から⑦

 

何年も前にとある方から贈って頂いた「すてきなあなたに」が今回の本棚からの一冊です。

 

くらしにまつわる様々な事柄が、12ヶ月の移ろいに合わせて記されています。

 

もうずいぶん昔に書かれたものなので今の暮らしにはそぐわない事もありますが、

 

大切に日々を暮らす心づもりの様なものは十分に感じ取る事ができます。

 

きっと贈って下さった方は20代も半ばだった私に、いつか「すてきなあなた」になりなさい、

 

という思いを込めて贈って下さったのでしょう。本当にありがたいことです。

 

私は日々を大切に楽しんで暮らしている素敵な人を見るのが好きです。

 

素敵な暮らしをしている友人宅に行っては「ふむふむ」とメモをとり、

 

素敵な暮らしの掲載された雑誌をめくっては「いつかはこれを」と欲しいものリストに加える。

 

こうして一年一年積み重なって、予定ではそろそろ周囲の期待にお答えして

 

私の中の蓄積された「すてきなあなた」が醸し出てくるはずなのですが…

 

私の暮らしぶりを垣間見た方々から「すてきなあなたですね。」と言われない所を慮ると、

 

どうやらまだ私の中の「すてきなあなた」は醸し出るほどには蓄積されていないようです。

 

…本当に蓄積されているのか? という疑問が方々から飛んできそうですが、

 

それに関して一番疑問に思っているのは他ならぬ「私自身」です。

 

来週にはまたひとつ年を重ねようとしているこの私。

 

年齢だけは立派に「すてきな大人」を名乗れる程になりました。

 

焦って「すてきなあなた」を読み返してみても、現実との差に恥じ入るばかりです。

 

いつになったら「すてきなあなた」になれるのか、

 

はたしてほんとうに「すてきなあなた」など私の中に存在するのか、

 

いくつになっても、この世はわからない事だらけです。

 

 

 

 

 

 

すてきなあなたに  大橋 鎮子編著 ( 暮らしの手帖社 )