くらしにまつわる事々 祖母ときゅうり、の話。

 

しばらく前の話ですが、祖母の庭できゅうりがなりました。

 

冬は小松菜に菊菜、ほうれん草、夏はきゅうりにピーマン、トマトにおくら

 

長方形のプランターに少しずつですが、家庭菜園が祖母のライフワークです。

 

初物を食べると寿命が延びるというので、祖父の仏壇にお供えをしてから二人で頂く事に。

 

祖母「硬いな〜 これはあかん〜 今年は全部お漬け物やね〜」

 

今年のきゅうりはどうやらお気に召さなかったようで、ぷりぷり文句を言っていました。

 

写真の皮が剥かれた奇妙なきゅうりは、歯の悪い祖母がなんとか食べようとした結果です。

 

「浅漬けの素は何本買ったら足りるやろうかね〜」

 

「漬け物の方がたくさん食べられて健康にもええね〜」

 

…えっ、全部浅漬け???

 

昭和ヒトケタ生まれのくせに、10代男子みたいな舌をして(好物はケンタッキー)

 

頻繁に揚げ物を食べている祖母(先日めでたく85になりました)ですが、

 

多少なりとも自身の健康状態に関しては気になる模様。

 

しかし、出所が怪しくいろいろと解釈違えをしている祖母の健康に関する知識の泉が

 

思わぬ所で溢れ出てしまいました。

 

浅漬け=漬け物=健康食品 + 沢山食べる=健康 → 浅漬けの大量摂取で健康増進!

 

という結論に至った様です。

 

毎年プランターで2株だけしか植えていないのに、ちょっとした農家並みにきゅうりを収穫し

 

主に私が毎朝、齧らされていたのです。

 

生ならまだしも今年は浅漬けであの量を食べさせられるのか!?

 

絶対に塩分取り過ぎで危険!!

 

祖母と私の初物で伸びた寿命が、塩分とり過ぎで逆に縮んでしまう前に

 

なんとか健康に食べる方法を考えなければなりません。

 

 

 

と、これを1ヶ月程前に書いていたのですが、きゅうりの調子が良くないと

 

祖母が力なく言うもので載せずにおりました。

 

で、様子を見ていましたら翌週、トマトとピーマンは順調に育っているのに

 

きゅうりだけ2株とも虫と病気にやられてとうとう全滅してしまいました。

 

結局収穫できたのはあの1本のみ。 なんだか感慨深い初物になってしまいました。

 

天国の祖父が祖母と私の寿命を心配して、少々荒っぽいやり方ではありますが

 

塩分とり過ぎの危機から救ってくれたのかもしれません。

 

それ以来、散歩の度にご近所のプランターを見ては「どうして今年は枯れたんやろう…」と

 

肩を落としてこぼしていた祖母ですが、先日より

 

「トマトは今年調子がいい。見て、あれならおばあちゃんのトマトの方が大きい!」と

 

自信満々に言うようになり、諦めもついたようなのでようやく掲載の運びとなりました。

 

やれやれ、今年の夏も健康に過ごせそうです。