ヨハクの本棚から③

 

本の中でも古書は特別。

 

今では考えられない様な斬新な装幀や時代を感じさせる粋なレイアウト、

 

経年変化ならではの紙の色など、もうたまりませんね。

 

今回は愛蔵の古書から、植物にまつわる本を選びました。  

 

その名も「サボテン12カ月」。

 

内容は、サボテンについてそれぞれの名人が解説・考察をしておられます。

 

親切、丁寧でわかりやすい。

 

昭和37年に出来上がった本に、今、自宅にある植物が掲載されていたりすると

 

なんだかすごく嬉しくなります。

 

そして、この本を特別に好きな理由があとがきにあります。

 

「最後に」と書かれたあとがきはこんな文章で締められています。

 

 

−永い間お待たせしてほんとうにすみませんでした。この本を手にされて待っていただいた

甲斐のあったことを知ってもらえるだろうと、それが楽しみです。

 

 

諸事情によって予定より一年刊行がのびた事を詫びられているのですが、

 

これを読んだだけで、この本がどれほどの熱意で作られたかがうかがい知れる、

 

なんとも清々しい自信に溢れた編著者のことばだと思います。

 

こんな素敵なことばを残した編著者は、きっと三つ揃いをぱりっと着こなす老紳士だろう、

 

と勝手に想像していますが、実のところはどんな方なのでしょうか?

 

私の中では、串田和美さんのイメージでほぼ決まりなのですが…

 

うーん、より職人っぽくいくなら笹野高史さん風も捨てがたい。

 

妄想は膨らむばかりです(笑)  

 

 

サボテン12カ月   奥 一編(誠文堂新光社)